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クラウドとはインターネットを通じて活用できるコンピュータネットワークサービスであり、近年は3D CADとクラウドを融合させたスタイルの利便性にも注目が集まっています。このページでは、3D CADのクラウド化について詳しく解説しています。
クラウド化とは、様々なデータやツールをクラウドを使って活用できるようにすることであり、3D CADのクラウド化は3D CADシステムや作成した3Dモデルのデータをインターネット上で動作・保存させることを指します。
インターネット上のクラウドサーバーに保存されているデータは、事業所や自宅にあるパソコンの保存データとは別に存在するため、例えば仕事で使っているパソコンに何らかの不具合が生じても、クラウドからデータをダウンロードするだけで速やかにデータ復旧を行えるなど、トラブルに対応することができます。
パソコンへ専用ソフトやアプリをインストールして、パソコン内で作動させる3D CADの場合、どうしても画像処理能力や演算能力といったパソコンのスペックによって動作性も影響を受けます。
一方、クラウド化されている3D CADではデータ処理にネットワーク上のリソースを活用できるため、単独のパソコンで処理するよりも大量のデータを扱えるようになり、操作性や機能性を高めやすくなる点は魅力です。
マルチデバイスに対応しているクラウドタイプの3D CADの場合、クラウドへ接続できるネットワーク環境さえあれば、普段に使っているパソコンに限らずノートパソコンやタブレットといった他のデバイスでも使えるようになります。
そのため、社外でのプレゼンや取引先への訪問が簡単になり、また在宅ワーカーやリモートワーク環境を考える上でも多様性を追求できることは魅力です。
クラウドタイプの3D CADでは、クラウド上にシステムとモデルのデータが保存されているという特性により、複数のエンジニアが同じモデルデータへアクセスしやすいということもポイントになります。
複数のアカウントで情報を紐付けていたり、ログインパスワードやアカウントを共有したりしておけば、互いのデータを確認し合う際にも改めてデータを送信し合う必要がありません。
クラウドにある3D CADシステムについては必要に応じて最新版へのアップデートが実施されており、ユーザーは何もしなくても常に最新版を利用できることも重要です。
また、クラウドサーバーにはセキュリティ対策が施されており、悪意のある第三者からの攻撃や機密情報の流出リスクについて備えられることも見逃せません。
3D CADのクラウド化には様々なメリットがありますが、そもそもクラウド機能を備えた3D CADでなければ対応できないという点はデメリットです。
また、クラウド3D CADはネットワーク上でシステムを作動させるという特性から、常にデバイスがネットワークへ接続できる環境になければならないことも重要です。そのため、オンプレミスでの3D CAD活用には不向きとなります。
中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。
ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。
製品名 |
幅広い拡張子に対応できる
IRONCAD
互換性を重視したいなら |
必要十分の機能をカバーし
Alibre Design
低コストを重視したいなら |
誰でも直観的にデザインできる
ZW3D
操作感を重視したいなら |
---|---|---|---|
主な用途・得意分野 | <自動機設計・設備機械設計 | 機械装置・金型の設計 | 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計 |
対応フォーマット | インポート:26 エクスポート:33 |
インポート:18 エクスポート:11 |
インポート:24 エクスポート:24 |
ライセンス価格 | IRONCAD スタンドアローンライセンス 1,135,970円(税込) |
Alibre Design エキスパートライセンス (メンテナンス込み) 535,000円(税込) |
ZW3D プロフェッショナルライセンス 946,000円(税込) |
操作感の特徴 | マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。 ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。 |
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。 曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。 |
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。 さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。 |
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