公開日：2021年1月8日｜更新日： 2021年1月8日

SpaceClaim

このページでは、サイバネットシステム株式会社が提供する3次元ダイレクトモデラーの「SpaceClaim」について、3D CADとしての機能や特徴、導入事例などについてまとめています

SpaceClaimはどのような用途・企業に向いているのか

引用元：SpaceClaim（サイバネットシステム株式会社）公式サイト
http://www.cybernet.co.jp/spaceclaim/

SpaceClaimは、3次元ダイレクトモデリングを直感的な操作で行える3D CADです。他社製3D CADによって作成されたデータについても、フィーチャーやヒストリーを気にすることなくダイレクト編集が可能になるため、これまでに3D CADを導入していた企業が環境を再編する上でもメリットがあります。加えてオプション製品が複数用意されており、様々なファイル形式へのデータ変換や3Dプリンタ用のデータ作成、PDFデータでの入出力といったことも可能です。

SpaceClaimの特徴と強み

1直感的な操作で行えるダイレクトモデリング

SpaceClaimでは「プル・移動・フィル・組合せ」という4つのコマンドによる直感的な操作が可能であり、3D CADを操作した経験が乏しかったり、これまでは3D CADの機能によってモデリングが制限されていたりした場合でも、イメージ通りの3Dモデリングを行いやすくなっています。また、フィーチャーベースCADでは行えない、ダイレクトモデリングによって作業を進められることも特徴です。

ただし、フィーチャーベースモデリングのように、統一性のあるモデリングを行うには経験も必要とされます。

2マルチCAD環境とデータ活用

SpaceClaimはマルチCAD環境に対応しており、中間ファイルを経由せずとも様々なファイルとの互換性を標準搭載しています。また、オプション製品を追加購入することで対応可能なファイル形式を増やせるため、入力・出力ともに幅広い環境へ対応できることが魅力です。2Dデータを取り込んで3Dモデリングへ活かせるため、製図経験のある人が使いやすいこともポイントです。

3解析用モデル修正作成とCAE連携

SpaceClaimは作業履歴の影響を受けないため、詳細モデルから解析用モデルへとスムーズに移行させたり、API機能を活用して解析用パラメータをSpaceClaim上で設定して、連携解析を行うことができます。また、ANSYSといったCAEとのデータ連係が可能になっていることも特徴です。

対応するカーネル・ファイル形式（拡張子）

インポート
ACIS (sat, sab, asat, asab)、Acrobat (pdf)、AMF、ANSYS Electronics Database (def)、AutoCAD (dwg, dxf)、CATIA V4(model, exp)、CATIA V5 (CATPart, CATProduct, cgr)、DesignSpark Mechanical (rsdoc)、ECAD (idf, idb, emn)、Fluent Mesh (MSH, TGZ)、ICEM CFD (TIN)、IGES (igs, iges)、Inventor (ipt, iam)、JT Open (jt)など

エクスポート
ACIS (sat, sab)、Acrobat 3D PDF (pdf)、Acrobat 2D PDF (pdf)、AMF、AutoCAD (dwg, dxf)、CATIA V5/V6 (CATPart, CatProduct)、EXCEL (xls, xlsx) 、Fluent Mesh (MSH, TGZ)、FM Database (fmd)、glTF (glb)など

SpaceClaimの価格

要問合せ

SpaceClaimの保証サービスやサポート

SpaceClaimでは購入時のライセンス価格に、導入から1年間の保守サービス料が含まれており、期間中は最新バージョンの無償提供や技術サポートといった保守サービスを受けられます。ただし、1年経過後は改めて保守費用を支払うことで契約を更新しなければなりません。

SpaceClaimの製品レビュー・評判は？

誰でも気軽に3D CADモデリングをできるようになった

ACTREG社では、クライアントのニーズに対応しながらモデリングの作業効率を高めるため、SpaceClaimを導入しました。その結果、モデル編集を専門業者へ依頼せずとも社内で行えるようになった上、石油化学産業における事業開拓を行えました。また、操作の習得をスムーズに行えるため、3D CADを扱える従業員を拡充できたこともありがたい成果の1つです。

参照元：SpaceClaim（サイバネットシステム株式会社）http://www.cybernet.co.jp/spaceclaim/example/actreg.html

SpaceClaimのメーカー情報

メーカー名	サイバネットシステム株式会社
本社所在地	東京都千代田区神田練塀町3番地富士ソフトビル
問合せ先	03-5297-3010
公式サイト	https://www.cybernet.jp/

互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40～120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング（パラメーター入力による設計）機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

製品名	幅広い拡張子に対応できる互換性を重視したいなら IRONCAD	必要十分の機能をカバーし低コストを重視したいなら Alibre Design	誰でも直観的にデザインできる操作感を重視したいなら ZW3D
主な用途・得意分野	自動機設計・設備機械設計	機械装置・金型の設計	機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット	インポート：26 エクスポート：33	インポート：18 エクスポート：11	インポート：24 エクスポート：24
ライセンス価格	IRONCAD スタンドアローンライセンス 1,135,970円（税込）	Alibre Design エキスパートライセンス（メンテナンス込み） 535,000円（税込）	ZW3D プロフェッショナルライセンス 946,000円（税込）
操作感の特徴	マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。	いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。	ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細	IRONCADの拡張子について詳しく読む	Alibre Design が低価格の理由を詳しく読む	ZW3Dの操作感についてを詳しく読む

選定条件：
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円～120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。

・IRONCADの選定理由：10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由：10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由：10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。（調査日：2023年11月3日）