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VariCAD

チェコ共和国の企業が開発し、日本販売代理店としてエーディーディーが提供している「VariCAD」について、システムの特徴や価格、導入メリットなどをまとめましたので、ぜひ3DCAD選びの参考にしてください。

VariCADはどのような用途・企業に向いているのか

VariCAD(株式会社エーディーディー)公式サイト 引用元:VariCAD(エーディーディー)公式サイト
https://varicad.add-soft.jp/

VariCADは1988年から開発が続けられている、WindowsとLinuxに対応した機械設計用の3DCAD/2DCADソフトです。立体的なモデリングを行う3Dモードと、平面から3D図面を作成できる2Dモードの両方を搭載。それぞれを使い分けながら目的のCADデータを作成することが可能です。また、3Dモデリングと2D製図の基本ツールだけでなく、複数の設計ツールを備えており、VariCADがあれば機械設計の作業工程において必要とされる一般的な機能をまとめてカバーすることができます。

VariCADの特徴と強み

1設計者の感性とニーズをサポートするユーザーインターフェース

VariCADのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)は、設計者のイメージを即座に反映させて操作できるよう、視認性に優れた3D/2D座標によって構築されています。これにより、直感的な操作によって効率的に作業を進めることが可能になりました。
また、あらゆるコマンドは利用しやすさを重視して仕様設計が考えられており、様々な作業補助ツールの併用により、使いやすさをカスタマイズさせることも可能です。

23Dモデルから2D図面も自動で作成

はじめから3Dソリッドの基本ライブラリを備えており、いきなり3Dモデリングを開始することができます。また、作成したモデルから2D図面を自動作成してくれる上、2Dだけで描画を進められることも特徴です。
3Dモデリングではソリッドの追加や除去もでき、現実の機械部品構造を反映できる論理演算ツリーを使って、思い通りにソリッド編集を行えることもポイントです。

3コストパフォーマンスを追求した3DCAD

機械工学設計者にとっての利便性を追求し、ものづくり業界を支援する目的で開発されたVariCADは、費用面でのメリットを考えられていることも見逃せません。一般的な機械工学設計において必要とされる3D/2Dツールをまとめて搭載しながら、価格は10万円以下というコストパフォーマンスを実現しています。
システムをフル活用するために有償プラグインなども不要で、使用しているパソコンの性能が高ければ、自動でレンダリング速度を調整して最大3倍に加速可能な、高速オプションを選択できることも魅力です。

4無料の試用版も提供

公式サイトから試用版を無料でダウンロードして、30日の試用期間中にニーズとのマッチングを確認できることは重要です。

互換性・価格・操作感に優れた
3D CADソフトウェア3選を見る

対応するカーネル・ファイル形式(拡張子)

インポート
STEP 形式(3D)、STL 形式(3D)、IGES 形式(3D)、DWG 形式(2D)、DXF 形式(2D)

エクスポート
STEP 形式(3D)、DWG 形式(2D)、DXF 形式(2D)

VariCADの価格

VariCAD ライセンス: 135,300円~ 137,500円(税込)
VariCAD アップグレードライセンス:58,300円(税込)
VariCAD 最新バージョン DVD-ROM:2,200円(税込)

VariCADの保証サービスやサポート

VariCADライセンス購入者は1年間の製品サポートと新バージョンへのアップグレードが可能です。また、1年経過後はアップグレードライセンスの購入でサポートの継承もできます。
その他、公式サイト上では操作方法について、画像を用いて説明する詳細なFAQが掲載されており、ちょっとした問題や疑問であればすぐにFAQを確認して自分で解決できる環境が整えられています。

VariCADの製品レビュー・評判は?

製品レビューは見つかりませんでした。

VariCADが開発したCADの使用例・導入例

導入事例は見つかりませんでした。

VariCADのメーカー情報

メーカー名 VariCAD
本社所在地 【販売代理店:株式会社エーディーディー】京都府京都市右京区西院平町7番地 倉エンタービル8階
問合せ先 【販売代理店:株式会社エーディーディー】075-322-0225
公式サイト https://varicad.add-soft.jp/
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

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製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較