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CADPAC-NT 3D

「CADPAC-NT 3D」は、デザイン・クリエイションが提供する3D CADシステムであり、2D設計の感覚で利用できるユーザビリティが特徴です。ここではCADPAC-NT 3Dの特徴や費用、システム導入のメリットや注意点などをまとめました。

CADPAC-NT 3Dはどのような用途・企業に向いているのか

CADPAC-NT 3D(株式会社デザイン・クリエイション)公式サイト 引用元:CADPAC-NT 3D(デザイン・クリエイション)公式サイト
https://www.dcrea.co.jp/product/nt3d/

CADPAC-NT 3Dは、3D CADシステムを活用する様々な業種・業界のユーザーからの声を参考にして、3D CAD利用時に生じやすい不満や問題点の解決を目指されています。そのため、食品メーカーの製造技術部や、機械設計事務所、福祉介護用品メーカーの開発部門など、CADPAC-NT 3Dを活用しているユーザーの幅も広く、色々なメリットを見出しやすい点が特徴です。
ただし、特定の業界に特化した3D CADシステムでないため、業界特化型3D CADと比較すると、物足りない面は生じるかも知れません。
ただし、そのような場合でもアフターフォローとして年間保守契約「CADPACフォーラム」が提供されており、ユーザー専任のサポートスタッフが迅速に対応してくれます。

CADPAC-NT 3Dの特徴と強み

12次元設計の感覚で使用できる操作性と応用力

CADPAC-NT 3Dはユーザビリティが重視されており、3次元モデルと2次元図面を同時に表示させることで、2D設計の経験者であれば従来の感覚でモデリングできるよう設定されています。
また、他社の3D CADによって作成された生データをダイレクトに読み込み、あるいは書き出すための機能も搭載されており、すでに3D CADを導入している企業であればスムーズにCADPAC-NT 3Dへ移行することが可能です。

2自由度の高い編集作業

CADPAC-NT 3Dでは、作業履歴や拘束条件に制限されることなく、編集したい部位をダイレクトに指定して編集・削除を行えるため、設計者の希望を反映したモデリングを迅速に進められることは特徴です。
加えて、後から寸法値を変更して、モデル形状を再調整することもできるため、直感的な操作・修正によってパーツモデリングを実行することができます。

3部品データの収集とリスト化

モデリングデータを読み込んで部品情報を追加させることで、多種多様な部品のデータを収集し、さらに必要な構成部品を一覧表として出力できることもポイントです。
また、一覧としてリスト化された各部品の整合性が自動でチェックされ、不具合が検出された際には設計者へ通知してくれる機能も見逃せません。

互換性・価格・操作感に優れた
3D CADソフトウェア3選を見る

対応するカーネル・ファイル形式(拡張子)

インポート
ACIS、DWG/DXF、IGES Geometry、Parasolid、STEP、SOLIDWORKS、Autodesk Inventor

エクスポート
ACIS、DWG/DXF、IGES Geometry、Parasolid、STEP、SOLIDWORKS

※上位グレードではさらに対応データが増加。

CADPAC-NT 3Dの価格

標準構成:980,000円(年間保守料1年分含む)
Ex:1,210,000円(年間保守料1年分含む)

オプション:CATIA V5出力(CADPAC-NT 3D Exのみ)200,000円(年間保守料2万円は別途)/CATIA 2D図面入力300,000円(年間保守料3万円は別途)

CADPAC-NT 3Dの保証サービスやサポート

常に最新バージョンを利用できる「バージョンアップサービス」と、製品の利用に関する「サポートサービス」が一体となった、年間保守契約「CADPACフォーラム」が提供されています。
保守対象となるのは保守満了後5年以内の製品のみとなりますが、CADPAC-NT 3Dは2020年11月1日に「Ver.3」がリリースされており、今後もサポートが継続すると考えられます。

CADPAC-NT 3Dの製品レビュー・評判は?

従来の2D設計感覚で3Dモデリングをできた

3D CADは難しいと考えていましたが、CADPAC-NT 3Dでは2Dで設計したデータを活用できるため、3Dモデリングを迅速に進めることができました。

CADPAC-NT 3Dの使用例・導入例

自動車部品関連メーカー
食品メーカー
福祉介護用品メーカー
機械設計事務所
産業用機械メーカー

CADPAC-NT 3Dのメーカー情報

メーカー名 株式会社 デザイン・クリエィション
本社所在地 大阪府大阪市淀川区西中島7-4-17 新大阪上野東洋ビル1F
問合せ先 06-6303-3011
公式サイト https://www.dcrea.co.jp/
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

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製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較