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BricsCAD

図研アルファテックが日本国内代表代理店を務める3DCADシステム「BricsCAD」は、ベルギーのBricsys社で開発された製品であり、日本語を含めて15言語(2021年7月時点)に翻訳されているグローバルスタンダードの3DCADシステムです。このページでは、BricsCADの特徴や導入事例などについて詳しく解説しています。

BricsCADはどのような用途・企業に向いているのか

BricsCAD(図研アルファテック株式会社)公式サイト
引用元:BricsCAD(図研アルファテック)公式サイト
https://www.bj-soft.jp/bricscad/

BricsCADは3Dデータだけでなく2Dデータとの互換性も獲得した3DCADシステムであり、世界的に展開されていることから複数のライセンス形態や、海外拠点での利用などにも適しています。また、多言語対応になっており、日本語だけでなく世界各地の様々な言語で情報を併記したり、外国人エンジニアがスムーズに利用したりといったことも可能な点が特徴です。そのため、日本国内はもちろん、オフショア開発など世界的に事業を展開している企業にとって有用性のある3DCADシステムといえるでしょう。

BricsCADの特徴と強み

1起動が速さとシステムの安定性の追求

BricsCADではスピーディかつ正確な作業をサポートできるよう、起動速度が高められている上、操作中の安定性も追求されています。多言語を利用している時や2Dデータ・3Dデータなど幅広いデータとの互換性も有しており、データを分けるたびに別のソフトを起動する必要もありません。
2D図面から3Dモデルを効率的に作成したり、3Dモデルから2D展開図を作成したりと、2DCAD環境から3DCAD環境への移行を目指す企業にとっても魅力的です。

2AutoCAD開発のノウハウを活かした環境設定

BricsCADではdwgファイルを取り扱える上、ユーザー自身の使用環境に合わせてカスタマイズできることも見逃せません。
また、図研アルファテックでは「AutoCAD」による自社カスタマイズとの互換性やサポート体制の充実もアピールしており、AutoCADにも活用できる開発ツールを利用したり、専門的なコンサルティングを依頼したりといったことも可能です。

3クライアントのニーズに合わせたライセンス形態

使用期間に制限を設けない永久ライセンスの他にも、BricsCADでは期間限定のライセンス契約(レンタル)も提供されており、ニーズやコストに合わせて利用形態を選択することができます。
その上、ネットワークライセンスやスタンドアロンといった選択肢も提供されているため、利便性やセキュリティ体制のバランスを追求しやすいことは特徴です。なお、海外出張時でも日本で購入したライセンスを使用できます。

4無料体験版でお試し可能

無料体験版が用意されており、実際に導入することでどのようなメリットや変化を得られるのか、事前に確認できることは重要です。

互換性・価格・操作感に優れた
3D CADソフトウェア3選を見る

対応するカーネル・ファイル形式(拡張子)

インポート
CATIAパート(.CATPart)、STE・STP・STEP(.stp/.step)、CATIAプロダクト(.CATProduct)、Parasolid(.x_t/.x_b)、CATIA V4・V5(.model/.exp/.session)、SolidWorks(.sldprt/.sldasm)、SolidEdge(.prt/.asm/.psm)、Inventor(.ipt/.iam)、STL(.stl)、Pro/E , Creo(.prt/.asm)、IGES(.igs/.iges)、VDA-FS(.vda)

エクスポート
CATIAパート(.CATPart)、CATIAプロダクト(.CATProduct)、ACISアセンブリ(.asat/.asab)、IGS・IGES(.igs/.iges)、STE・STP・STEP(.stp/.step)、PDF 3D(.pdf)

BricsCADの価格

Lite:75,900円(税込)~
Pro:104,500円(税込)~
BIM:225,500円(税込)~
Mechanical:214,500円(税込)~
Ultimate:248,600円(税込)~

※2021年7月カタログ情報

BricsCADの保証サービスやサポート

テクニカルサポート契約(有償)を申し込むことで、電話やメールによって専門スタッフによるサポートサービスを受けることができます。

BricsCADの製品レビュー・評判は?

コストパフォーマンスに優れていた

導入の大きな理由は、これまで使っていたCADソフトと違ってマクロを使えるうえに、安価なソフトなので設計部全員に配備できる点です。BricsCADはワンプラットフォームのCADであるため、2Dでも3Dでも同じような感覚で設計できます。一貫生産における効率化など全社的な発展に寄与すると考え、3D設計を取り入れました

作業環境の拡充に役立っている

BricsCADは今のところ2Dを中心に使っていますが、3DにもBIMにも対応する数少ないCADであり、この2D/3D/BIMの統合にも役立つと考えています

図研アルファテックが開発したCADの使用例・導入例

機能を高めつつコスト削減に成功

株式会社タカミヤでは「BricsCAD Pro」を導入することで、従来のCADシステムよりもライセンス契約のコストを削減しつつ、カスタマイズ機能によってニーズへの適合性を高めることに成功しました。また、2Dと3Dをスムーズに結びつけられたことも導入メリットになっているようです。

BricsCADのメーカー情報

メーカー名 図研アルファテック株式会社
本社所在地 大阪府大阪市淀川区西中島2-14-6新大阪第2ドイビル 5F
問合せ先 販売:sales@bj-soft.jp/サポート:support@bj-soft.jp
公式サイト https://www.bj-soft.jp/
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

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製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較