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用途・得意分野

3D CADを導入しようと思っても、様々な種類があります。そのため、いざ導入をと思っても悩まされるものですが、選び方の一つに3D CADの用途、さらには得意分野とマッチしているのかが挙げられます。

3D CADをなぜ必要とするのか?

3D CAD製品選びに重要なのは、目的や用途の明確化

3D CADを導入するのであれば、「なぜ導入するのか」「なにをやりたいのか」を改めて考えてみると良いでしょう。それが明確でないと、カタログやガイドブックを見たところで、何を選べばよいのかわかりません。

同じ製造業でも、産業機械のような部品をつくっているのか、曲面が多かったり、数値では定義できないようなデザイン面も重要なのか。
完成品なのか、複雑なアセンブリを設計するのか…データをもらって単品の部品を加工、製造していくのか。

3D CADによって特徴はさまざまで、得意な形状、手間のかかる形状などがあり、用途によって選ぶべき製品は変わります。

「何となく」ではなく、「何のために3D CADを使うのか」という点を改めて考えることで、その理由にマッチした3D CADが見つけられることでしょう。

用途を抽出してみよう

  • 機械設計メインなのか、意匠も重要か
  • 元の部品からバリエーションをつくるのか、多様な形にするのか
  • 自由な曲面の形状が多いか、寸法で決められる形状が多いか
  • 設計メインか、確認と修正メインか
  • 解析も必要か
  • 自社以外とデータのやりとりを行うか
  • アプリケーションなどと連動させるのか

など

用途や使うシチュエーションが明確になったら、製品の種類をチェック、自社の目的にマッチするかを見ていきましょう。

製造業向け3D CADの多様な用途

同じ製造業でも、自動車の設計、量産製品の設計、生産技術分野では、選ぶべき3D CADは異なる

3D CADには、得意ジャンルがあります。単純に「設計ができる」と言っても、どのような設計を得意としている3D CADなのかは、それぞれのソフトで異なります。むしろCADは製図・設計ソフトなので、それらができないということは基本的に有り得ません。しかし、どのようなプロセスを経て設計を行うのか、産業のジャンル等も異なります。

同じ製造業向けでも、自動車や航空機、量産製品、家電製品、生産技術の分野でも、工場の生産ライン設計、自動機、治具や金型…などで、それぞれに「向いている」製品があります。
得意ジャンルの3D CADを選ぶと、様々な機能・拡張性が用意されているので、設計・製図の負担を軽減してくれます。
この点からも、まずは3D CADの特性をよく調べ、自分たちのニーズに適している3D CADはどれなのかを突き詰めてみると良いでしょう。

用途が明確になったら、次に、3D CADのデータ変換・互換性に目を向けてみましょう。

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互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

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製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較