公開日: |更新日:

CATIA V5

操作性や拡張性に定評のあるCATIA V5。どのような特徴を持つCADなのかや導入事例、評判等を交えながらご紹介します。

CATIA V5はどのような用途・企業に向いているのか

CATIA(ダッソーシステムズ社)公式サイト 引用元:CATIA(ダッソー・システムズ社)公式サイト
https://www.3ds.com/ja/products-services/catia/

製造業向けで、かつ手厚いサポートが特徴

フランスのソフトウェア会社・ダッソーシステムズ社が開発した3D CADです。自動車から航空、電気・電子産業、さらには産業機械など製造業向けのCADで、パーツ/アセンブリモデリングから、デザイン、樹脂金型、解析設計などに向けたさまざまなパッケージが用意されています。

CATIA V5の特徴と強み

1大規模なアセンブリに対しても高い操作性

大規模アセンブリに対しても、ストレスなく設計ができます。製品全体のデータを高速で表示して検証が可能。動きのある製品や、部品点数の多い製品について設計・検証する場面で実力を発揮します。

2さまざまな製造業界に対応した豊富なモジュール

CATIAは、数多くの製造業において製品設計に使われています。
大手自動車メーカーでも使われている他、航空機、造船、産業機械、電子産業などの幅広い分野で活用。設計のみならず、開発分野、解析・シミュレーション分野でも活躍できるモジュールを備えています。

3PLM製品として製品開発のプロセスを一貫してサポート

通常の3Dモデリング機能に加え、NC加工のシミュレーションや、パイピング、チュービングなどに特化したオプションも豊富。製品開発の初期検討の段階から市場投入までの製造業を網羅的にサポートします。

互換性・価格・操作感に優れた
3D CADソフトウェア3選を見る

対応するカーネル・ファイル形式(拡張子)

具体的な対応拡張子等に関しては公式ホームページには記載がありませんでしたので、直接お問い合わせください。

CATIA V5の価格

標準構成パッケージ(PLC価格)
MD1:1,722,000円
MD2:2,706,000円
HD2:4,253,000円

CATIA V5以外の製品の価格を見る

CATIA V5の保証サービスやサポート

高度なCADスキルを持つ専門スタッフが対応。テレホンサポートやリモートサポートなどを用意しています。また、教育研修やスクールも積極的に開催することで、スキルアップの機会を多々設けてくれています。

CATIA V5の製品レビュー・評判は?

高性能且つ互換性の高さに満足

これ以上求められないほど高機能。客先がCATIAを使っている関係上導入したため、当然のごとく互換性で問題になることはない。
客先との3D CADデータの共有がいちばんのメリットと言える。冶工具から自由曲面のデザインまで幅広い設計作業に活用している。
高機能なのでCATIAを導入したけれど出来ないという設計作業はありません。その分だけ初期投資が高価ですが、客先もCATIAを使っている場合は1台は導入しておいたほうが困ることがないと思います。

優秀なソフトだと実感

CADといえばCATIAといえるくらいに優秀なソフトです。個人でも利用できるものならば使用したいくらいです。モデリングはもちろんサーフェス、簡易解析までできるので(すべてのアカウントではないのでご了承ください)オススメです。
全くCADを使ったことがない人でも2週間ほど研修を受ければどこの製造現場でも通用できるほどのソフトだと思います。また、CATIAのスキルがあれば開発・設計職での転職で困らないといえます。派遣社員にとって救いのソフトかもしれませんね(笑)。初期費用はかかると思いますので覚悟を…

CATIA V5の使用例・導入例

日本ベローズ工業株式会社
東洋ガラス機械株式会社
株式会社アムズデザイン

CATIA V5のメーカー情報

メーカー名 ダッソー・システムズ社
日本 本社所在地 東京都品川区大崎2丁目1番1 ThinkPark Tower
問合せ先 03-4321-3500
公式サイト https://www.3ds.com/ja/products-services/catia/
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

<
製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較