公開日: |更新日:

補助金

このページでは、3D CADシステムの導入や更新へ利用できる補助金の例として、「IT導入補助金」について分かりやすく解説しています。

※本原稿の内容は2022年1月5日調査時点の情報にもとづいております。

参考元:IT導入補助金2021公式サイト
https://www.it-hojo.jp/

IT導入補助金とは?

IT導入補助金とは

IT導入補助金とは経済産業省が管轄している、中小企業や小規模事業者を対象とした、企業のITツール導入やデジタルトランスフォーメーション(DX)化などをサポートする補助制度です。

対象となるITツールやシステムの導入にかかった費用について、費用の最大1/2~2/3(上限450万円)を補助してくれる制度であり、3D CADもシステムの種類や活用目的によって導入費用を補助してもらえる可能性があります。

参考元:IT導入補助金2021公式サイト
https://www.it-hojo.jp/

自社のニーズに合致したITツールの導入を支援

IT導入補助金は、対象となるITツールの導入によって各企業の抱える課題を解決して、業務の効率化や業績アップ、販路拡大などを目指すための補助制度です。

通常枠(A・B類型)と低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)

2021年度に実施されたIT導入補助金は、企業の経営課題の解決をサポートする「通常枠(A・B類型)」と、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした設備導入などをサポートする「低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)」にそれぞれ分類されていました。

なお、IT導入補助金2021は2021年12月22日時点で交付申請の受付が終了しているため、改めてIT導入補助金の活用を考える場合は必ず最新の情報や申請方法を参照するようにしてください。

3D CADは補助金の対象?

3D CADの導入に補助金は活用できる

IT導入補助金2021の申請条件において、3D CADは通常枠(補助率1/2)として導入できるITツールの1つに含まれていました。そのため、補助金の申請条件に合致している事業者であれば、今後も3D CAD導入の費用を補助金でサポートしてもらうことは可能と考えられます。

また、テレワーク環境の構築を目的としている場合、低感染リスク型ビジネス枠(補助率2/3)として申請できる可能性もあるでしょう。

詳細は担当窓口やIT導入支援事業者へ確認

IT導入補助金は企業が自ら申請するだけでなく、事前に登録されているIT導入支援事業者・ITベンダーが登録をサポートすることもできます

時期によって申請手続きや条件が変わることもあるため、必ず最新情報をチェックするようにしましょう。

IT導入補助金を申請する際のポイント

ITツールの導入目的

IT導入補助金は、ITツールの導入によって未来に向けた企業の事業戦略の構築をサポートするものです。そのため、どういう目的で導入するかきちんと考えておかなければなりません。

対象のシステムかどうか

通常枠と低感染リスク型ビジネス枠であれば後者の方が補助率が良いものの、対象条件が異なります。後者では主にクラウド対応の3D CADが対象となりますが、導入を決定する前に製品ごとの特徴や導入条件を確認してください。

正規のIT導入支援事業者・ITベンダーかどうか

IT導入補助金の交付申請をサポートできる支援事業者やITベンダーは、事前にIT導入支援事業者登録を完了している事業者のみです。未登録の事業者に騙されないよう注意してください。

他に読まれている関連記事はこちら
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

<
製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較