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装置・治具設計で用いられているIRONCAD。どのような特徴を持つCADなのかについてまとめてみましたのでご覧ください。
装置・治具設計に強い3D CAD
多くの独自機能を持つことから、従来の3D CADでは難しいとされていた構想設計を簡単に行える点が特徴のIRONCAD。装置・治具といった機械設計にて用いられることが多いのもそのためです。ミドルレンジに位置付けられており、ダイレクトモデリング、フューチャーベースモデリングの双方が可能な点が、幅広い支持を集めています。
IRONCADはフューチャーベースモデリングとダイレクトモデリングの双方に対応しています。パーツを集めて簡単に設計することも可能なら、一から自らの手で細かく設計することも可能です。「カタログ」には多くの素材が用意されていますので、設備機械や治具に関してはわざわざスケッチを描く必要がなく、用意されているパーツを上手く使いこなすことで高度な設計を可能にします。
操作性の高さもIRONCADの特徴です。直感的な操作が可能なインターフェースや、大きな文字が採用されているアイコンたち。これまで異なるCADを利用していた人、あるいは初めて本格的にCADを扱う人も、見ただけで「なんとなく」用意されている機能やできることを理解できるでしょう。
また、シンプルなインターフェースのおかげで習得時間の短さや作業時間の短縮にも繋がります。ちなみに先に「カタログから選ぶだけ」だとお伝えしましたが、カタログからドラッグ&ドロップでの設計も可能となっています。
軽快な動作もIRONCADの特徴。CADに限らず、PCでの作業は大容量のものやマシンに大きな負担をかけるものは得てして表示速度が遅くなるなど、動作が重くなってしまいがちです。CADも例外ではなく、特に高性能なCADであればあるほど、処理・表示能力が求められるものですが、IRONCADは軽快な動作が可能。数十万点以上の大規模データに於いても良好なパフォーマンスを実現します。
CatPart、CatProduct、cgr、prt、asm、sldprt、sldasm、ipt、iam、prt、par、asm、psm、jt
これらのインポートに対応。
ちなみにCatPart、CatProductに関してはエクスポートにも対応しています。
IRONCAD スタンドアロンライセンス:1,135,970円(税込)
IRONCADを導入すると、サポートサイト、「ABC for IRONCAD」の利用が可能になります。こちらは資料だけではなく動画による解説が行われています。
また、機能拡張のためのアドインの一部を無料で利用することも可能。また、次期バージョンへの無償アップグレートも用意されています。
テイ・エス テック株式会社は自動車内装部品を製造しているメーカーで、国内と海外に13拠点を展開しています。同社では完全に外注頼りとなっていた設備製作を社内で行えるように変革し、より現場のニーズを商品へ反映できる環境の構築を目指してIRONCADを導入しました。以前は2D CADを利用していた同社ですが、3D CADであるIRONCADを採用したことで事前の干渉確認も容易になり、作業効率が格段に上昇しました。
製鉄業やガラス関連業界から、生産設備の設計や製造を受託している株式会社ナカサクでは、3Dデータの作成効率をアップさせるためにIRONCADを導入しました。3次元モデルでの干渉確認がスムーズに行えるようになったことで、設計の後戻りが大きく削減され、機械設計者が一人でロボットシミュレーションまで実行できるようになったそうです。また、疑問があればサポートに相談できる体制にも助けられているということでした。
半導体検査装置や分割装置の製造会社である株式会社エフエーでは、一層の企業成長を目指すためにIRONCADを導入しています。同社ではそれまで2D CADを活用していましたが、社会の変化に対応するためあえて2Dシステムの運用を完全廃止し、IRONCADのみの運用を決めました。操作の困難さといった不安もありましたが、担当者がおよそ1ヶ月でシステムを修得、現在は教育プログラムを使って全員が技術を共有しています。
ミクロン単位の精度を要する半導体製作の生産性を高めようと、株式会社九州セミコンダクターKAW 山香工場ではIRONCADを導入して、3Dモデルを積極的に活用しています。繊細かつ自由に動くロボットの動作確認でIRONCADが役立っている他、視覚的な訴求力のある3Dモデルを使うことで、クライアントとの認識の誤差も解消できました。
日向中島鉄工所
ノリタケカンパニーリミテド 三好事業所
ヒロテック
メーカー名 | IronCAD, LLC ※日本総代理店:株式会社クリエイティブマシン |
本社所在地 | (※クリエイティブマシン)宮崎県宮崎市島之内7275-4 |
問合せ先 | 0985-71-2078 |
公式サイト | http://www.ironcad.jp/ |
中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。
ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。
製品名 |
幅広い拡張子に対応できる
IRONCAD
互換性を重視したいなら |
必要十分の機能をカバーし
Alibre Design
低コストを重視したいなら |
誰でも直観的にデザインできる
ZW3D
操作感を重視したいなら |
---|---|---|---|
主な用途・得意分野 | <自動機設計・設備機械設計 | 機械装置・金型の設計 | 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計 |
対応フォーマット | インポート:26 エクスポート:33 |
インポート:18 エクスポート:11 |
インポート:24 エクスポート:24 |
ライセンス価格 | IRONCAD スタンドアローンライセンス 1,135,970円(税込) |
Alibre Design エキスパートライセンス (メンテナンス込み) 535,000円(税込) |
ZW3D プロフェッショナルライセンス 946,000円(税込) |
操作感の特徴 | マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。 ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。 |
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。 曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。 |
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。 さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。 |
各社詳細 |