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ここでは、用途別の導入例として、生産設備設計に3D CADを導入した企業の一例をご紹介します。
株式会社IHI(以下、IHI)は圧延機やプレス等による大型産業機械の設計製造の大手として知られている企業。実績も豊富ではあるものの、一方で設計業務の抜本的な見直しに迫られていました。そのプロセスの中で導入されたのが3D CADです。
IHIは決してすぐにでも改善しなければならない問題を抱えていたのではなく、より大きく飛躍し、時代に取り残されないためには何が必要なのかを考えていました。
3D CADの導入を踏まえたのも、顧客ニーズの多様化に対して柔軟に対応するためには何かという点を踏まえてのものです。
3D CADを導入したことで、3Dによる設計情報の早期開示が可能となりました。結果、社内関連部署とお客に対し、「分かりやすい」設計をレビューできるようになることで、設計の手戻りを低減。時間的なコスト短縮をもたらすとともに、以降、それまでよりも短期間でお客からの要望やプロジェクトに対応できる環境の構築に成功しました。
※参照元:富士通株式会社公式サイト
(https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/manufacturing/monozukuri-total-support/products/plm-software/icad/sx/success/201407-012.html)
株式会社日向中島鉄工所(以下、日向中島鉄工所)はそれまで2DのCADを利用していたものの、設計図を見せてもCADに関する専門的な知識を持っていないお客からの反応が鈍く、完成品を見て「こうじゃない」とする声が多々あったとのこと。
また、周囲が3Dを積極的に導入していることから、3Dのデータを見せられることも増えていたものの、社内が2Dであることから、3Dのデータを見て2Dで想像する、或いは変換する作業が求められました。このように、お客だけではなく、社内でも困惑する様子が増えていたことで、3D CADの導入が進められたようです。
日向中島鉄工所では、3D CADを導入したことで、設計の段階でお客に理解してもらえることから、効率化が進みました。完成してから「ここは」とチェックされるのではなく、設計の段階でチェックされるので、修正も容易になったとのこと。また、案件をこなす毎に3D CADにデータが蓄積されていくので、似たようなプロジェクトに関しての作業スピードの効率化をもたらしたそうです。
使い勝手もよく、社員の理解度も深いことからいずれは2DのCADを全て排し、3D CAD環境の構築を考えているのだそう。
※引用元:株式会社クリエイティブマシンPDF資料より
中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。
ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。
製品名 |
幅広い拡張子に対応できる
IRONCAD
互換性を重視したいなら |
必要十分の機能をカバーし
Alibre Design
低コストを重視したいなら |
誰でも直観的にデザインできる
ZW3D
操作感を重視したいなら |
---|---|---|---|
主な用途・得意分野 | <自動機設計・設備機械設計 | 機械装置・金型の設計 | 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計 |
対応フォーマット | インポート:26 エクスポート:33 |
インポート:18 エクスポート:11 |
インポート:24 エクスポート:24 |
ライセンス価格 | IRONCAD スタンドアローンライセンス 1,135,970円(税込) |
Alibre Design エキスパートライセンス (メンテナンス込み) 535,000円(税込) |
ZW3D プロフェッショナルライセンス 946,000円(税込) |
操作感の特徴 | マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。 ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。 |
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。 曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。 |
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。 さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。 |
各社詳細 |