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TOPsolid

Parasolidのカーネルを採用した3D CAD、TOPsolid。自由自在にモデリングできると評判ですが、導入事例や費用、特徴等についてまとめてみました。

TOPsolidはどのような用途・企業に向いているのか

TOPsolid(日本代理店コダマコーポレーション)公式サイト 引用元:TOPsolid(日本代理店コダマコーポレーション)公式サイト
http://www.kodamacorp.co.jp/products/topsolidv6ser/topsolid.php

設計はもちろん、多種多様なモデルをリリース

多種多様な機能が搭載されているTOPsolid。「ハイエンドのスペックをミドルレンジ価格帯で」をコンセプトにしていることからも、コストパフォーマンスの高さが特徴です。特に生産性向上にかけて定評があります。

TOPsolidの特徴と強み

1日本企業のCAD

TOPsolidはコダマコーポレーション開発のCADです。CADは国外のものも珍しくありません。国外のものは性能面に関しては申し分ありませんが、サポート等は異国の言語ということで、導入する日本企業にとってはどうしても抵抗がある部分です。その点、TOPsolidであればサポートも当然日本語となっていますので、いつでも安心して問い合わせ等も行えることでしょう。

22Dとのシンクロに強い

TOPsolidは3DのCADではありますが、2Dデータの取り組みに強いことでも知られています。新しいCADを導入したいとのニーズがある一方で、かつて作成した2DのCADデータを取り込みたいという懸念を持っている企業は珍しくないかと思いますが、TOPsolidであれば様々な2Dデータの取り込みが可能なので、安心して導入できることでしょう。

3データコンバータ標準装備

TOPsolidはParasolid、IGES、DWG、DXF、STL、JAMA-IS、STEP、ACISのデータコンバータを標準でサポートしていますので、汎用性が高いです。CADの運用方法は様々です。自分自身で一から設計するために使っている人もいれば、他人が作成したデータを閲覧する必要がある人もいます。後者の場合、様々なデータを扱うことになりますので、対応しているファイル外のCADデータを渡されると何もできません。その点、コンバーターを標準装備しているTOPsolidであれば、「データが見れない」リスクが低減されます。

対応するカーネル・ファイル形式(拡張子)

インポート
xyz、iam、mi、ipt、vda、model、dlv、exp、cat、CatPart、CatProduct、prt
asm、prt、jt、skp、par、psm、sldasm、sldpr、t、stp、step
igs、iges、dxf、dwg

エクスポート
x3d、vda、html、model、dlv、exp、cat、CatPart、CatProduct、jt、wrl、stp、step
igs、iges、dxf、dwg

TOPsolidの価格

ソフトウェアライセンス使用料:990,000 円~

TOPsolid以外の製品の価格を見る

TOPsolidの保証サービスやサポート

TOPsolidでは教育セミナーを積極的に開催していますので、技術の向上機会は多々あります。また、特定の地域だけではなく、関東や東海、関西と様々な場所で開催されています。

TOPsolidの製品レビュー・評判は?

比較すると良さがわかる

TOPはライバルと比べるとかなりいいCADだと思います。SWの操作性、なじみやすいフェイスを吸収すれば最高です。同等の予算で購入するのであればオススメできます。

他社にはない機能

TOPシリーズだとすべてのソフト上でファイルがリンクしているので、3DCADデータを修正すればそこから吐き出した2D図も自動で変更され、CAMは<再計算>というアイコンをクリックするだけで自動でツールパスを変更してくれます。このリンク機能は他社のソフトではない、とてもいい機能だと思います。

互換性・価格・操作感に優れた
3D CADソフトウェア3選を見る

TOPsolidの使用例・導入例

株式会社ジーエイチクラフト
未来工業株式会社
株式会社駿河生産プラットフォーム
パナソニック株式会社
リコーインダストリー株式会社
株式会社アコオ機工
愛知産業株式会社

TOPsolidのメーカー情報

メーカー名 Missler Software社(フランス)
※日本での独占販売権:コダマコーポレーション株式会社
本社所在地 (コダマコーポレーション)横浜市都筑区茅ヶ崎中央3-1 センター南SKYビル 4F
問合せ先 045-949-1331
公式サイト http://www.kodamacorp.co.jp/products/topsolidv6ser/topsolid.php
互換性・価格・操作感に優れた
おすすめの3D CADソフトウェア3選

中小製造業であれば、対応する拡張子が合計20以上、価格は40~120万円程度、そして3Dモデリングならではのパラメトリックモデリング(パラメーター入力による設計)機能を有しつつも、マウスやペンタブで直観的な操作が可能なソフトウェアが狙い目です。

ここで紹介する3つの3D CADは、すべてその条件を満たしているおすすめのソフトウェアです。それぞれ「互換性の幅広さ」「低価格」「直観的な操作感」の面で突出した強みを持っているので、重要視したいポイントに合わせて選んでみてください。

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製品名
幅広い拡張子に対応できる
互換性を重視したいなら
IRONCAD
必要十分の機能をカバーし
低コストを重視したいなら
Alibre Design
誰でも直観的にデザインできる
操作感を重視したいなら
ZW3D
主な用途・得意分野自動機設計・設備機械設計 機械装置・金型の設計 機械装置・医療機器・家電・プラスチック金型の設計
対応フォーマット インポート:26
エクスポート:33
インポート:18
エクスポート:11
インポート:24
エクスポート:24
ライセンス価格 IRONCAD
スタンドアローンライセンス
1,135,970円(税込)
Alibre Design
エキスパートライセンス
(メンテナンス込み)
535,000円(税込)
ZW3D
プロフェッショナルライセンス
946,000円(税込)
操作感の特徴 マウス操作のモデル作成が簡単で、パラメーターを使った精確な調整と組み合わせ、求める3Dモデリングを実現できます。
ワンクリックでレンダリング環境にデータ転送できる便利さも備えているのも強みの一つです。
いつでも変更可能なスケッチ寸法やジオメトリ拘束など、パラメトリックモデリングをサポートする機能が搭載されています。
曲面形状の部品に対しては、マウスを使ったサーフェスモデリングでスピーディーに設計可能です。
ミドルレンジ帯でありながら、ソリッドとサーフェスを掛け合わせたハイブリッドモデリングを直観操作で使えるのが最大の強み。
さらにCAE・CAMを組み込んだオールインワン型で、一連の作業をシームレスに実行可能です。
各社詳細
選定条件:
Google検索「3DCAD」の結果から、用途に製造業が含まれている3DCADソフトウェア39種類を抽出。その内、対応するデータ形式が合計20個以上で、パラメトリックモデリング対応とマウスによる直観操作が可能、かつ価格が40万円~120万円程度のミドルレンジ帯のソフトウェア10種に絞り込んだ。
・IRONCADの選定理由:10種の内、もっとも対応データ形式が多い3DCADソフトウェアとして選出。

・Alibre Designの選定理由:10種の内、ライセンスの価格がもっとも安い3DCADソフトウェアとして選出。
・ZW3Dの選定理由:10種の内、ハイブリッドモデリングをマウス等の入力装置を用いた直観操作で使える、唯一のオールインワン型3DCADソフトウェアとして選出。 (調査日:2023年11月3日)
3DCAD比較